会員だより
 
茨城がん体験談スピーカーバンク主催の「第3回がん体験談フォーラム」パネルディスカッションを拝聴して 
 昨日、茨城がん体験談スピーカーバンク主催の「第3回がん体験談フォーラム」の後半部分パネルディスカッションを拝聴した。テーマは「私たちの参療」で、基調講演は「参療」を日本で最初に唱えた永井茨城県立中央病院名誉院長が行った。主な内容は、医療界のパターナリズムからの脱皮とインフォームド・コンセントの正確な日本語(十分な情報に基づいた合意)の使用と理解を求め、医療は医師と患者の協働作業の結果であると言う柳田邦夫氏の言葉で締めくくった。
 特に印象に残った話は、冒頭の茨城県立中央病院着任にあたり、20人中19人から反対され、行くなと言われたと、10数年前の茨城県に対する世評を紹介し、また、参療条例を作成したことにより、一部医療者から、がん患者の参療促進は、クレーマーやモンスターを生むと批判されたと裏話を話した。これらの話を参加者がどう受け止めたのか分からないが、会場の雰囲気からは口演が頭上を素通りしたのではないかと思われた。とくに、パネラー3名は、「参療」の言葉を最近知ったと語り、その意味や内容の重さが理解できていないように思えた。残念ながら、パネラーとして、その役を果たしていなかった。そのためか、壇上での討議はかみ合わず、内容の薄いものとなった。患者支援やがん教育で患者体験発表を率先している方々だ。もっと真剣にがん対策基本法や県条例を読み、自分たちの活動を大局的にとらえて、討議して欲しかった。
 (佐藤好威) 

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