活動日誌【2019年6月】

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6月3日がんサロンやまびこ例会。
 新規者3名、リピーター2名、他医療者 4名。13:00開会、Kさんから近況報告に入ってもらった。病歴、パートナーの冷静な支援、家族のやさしさ等が支えだったと語る。新規者Aさんは、乳がん患者、再発の恐れあり、近く放射線治療を受けるとのこと。告知時、電気釜、洗濯機の使用法を知らない、食事の献立がたてられない等々の家族・パートナーへの対応に困惑。日常の家族の在り方を考えたとのこと。Bさんは、Kさんの体験を聞き、声を詰まらせ自己体験を語り始める。Stage1であるが、病名の重さはその人の置かれた状況で違う。今日は勇気を奮ってサロンへ来たようだ。がんの捉え方、日常の送り方、家族との対応等何もかもが、不安で心配の様子。もう一人の新規者Cさんは、進行期の胃がんだが高齢もあって、手術不可との診断。今後の治療、療養の最善を模索中とのこと。同じがん種でも、年齢、生活環境、治療法、ステージが異なる。的確な情報はなかなか得られないが、少しでも自分にとってプラスとなる情報を得ようと参加してきたようだ。
 勉強会は、「放射線治療について」と題し、がん放射療法看護認定看護師が口演。放射線治療は一般患者・家族にとっては分かりにくい治療法であるが、「正確な知識を持つことが大事」と結んだ。眼に見えない、色もついていない放射線、ましてや原爆の恐ろしさを知り、原発問題が世相を覆う今日、放射線治療の有用性や件数増大には、より分かりやすく丁寧な説明が重要と思う。演者の今後の精進を切望する。 
6月6日 水戸市立Y小学校 がん教育。
 今年で2年目の水戸市立Y小学校でがんの授業をを実施しました。24の瞳の生徒等と赤ん坊を胸に抱いた母親を含む5名の父兄、教育実習生3名を加え、校長先生、養護の先生、クラス担任が勢ぞろい。子供らの張り裂けんばかりの声で挨拶を受け、俄か教師の講師陣は圧倒されました。水戸医療センター副院長のがんのお話し、引き続く、がんの語り部、Gさんの体験談。語りかけるような講話は、子供や父兄に感動を呼んだようです。途中、一生懸命の「もてなし」のリーダーの生徒が鼻血を出して止まらなくなったり、緊張で喉が渇いたのか咳が止まらなくなったりした子等がおりましたが、良いがんの授業になりました。Gさんの最後のスライド、筑波山へ沈む夕日とゆったりと話すGさんの結語「こんなばあばの話を最後まで聞いてくれてありがとう」のスライドは、恐らく生徒や父兄の心に残ったことと思います。
6月13日 がんサロンハマナス例会
 久しぶりに、参加者が16名となった。患者さんの口コミと院内放送のおかげである。
 近況報告は、術後の痛みや、抗がん剤の副作用、医療情報への不信や医師の説明不足による疑問の発信のしづらさなどが話題となった。同席の看護師から「ヒトによって症状も様残なので、治療法も様々ですよ。病棟には不安や疑問を話せる看護師がいますので活用してみてください」とアドバイスを受け、男性は初めて聞いたと受け止めていた。
 勉強会 薬剤部の松本怜子さんが「抗がん剤のはたらきと副作用」の講義を行った。「肺がん」の概説、抗がん剤の分類3種の紹介とそれらに副作用を、順次、分かりやすく口演。特に、免疫チェックポイント阻害薬については、オプジーボに代表される薬剤で免疫機能を高める働きを持つものであるが、現段階では万能ではなく、副作用も完全には掌握されていない、と話した。
6月18日 しろやまざくら例会
 患者・家族 12名、医療者職員 3名といつもの人数で開催。今回は、リピーターばかりだった。見知った顔だけなので、気さくに会話が弾む。問題は、ヒトの話題をとってかたりかけたり、話題の豊富な人が時間を独占したりする。世話役の交通整理作業が大変だ。しかし、難しい家族内の問題が、法事の集まりで和解したと言う報告に皆、喜びを分かち合った。サロンは、がん患者をはじめ家族(遺族)等の人生の縮図。がん病巣を抱きながらも、人生の物語を進む。そんな会話がうれしいし、楽しい。勉強会は、水戸医療センターの「診療看護師」の仕事の紹介。ちょっと大柄だが、気立ての良い看護師。医師と看護師の間にありながら、看護師寄りの目線で、患者家族に寄り添うと語る。医学が進み、難解になり、細分化し、分業化してきているが、患者家族は病巣を持つが一人の人間。医療界も全人的ケアにより注力してほしい。


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